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Svitchチュートリアル

Svitchの概要

Svitchはキーボード操作主体のウィンドウ切り替え・コマンド型ランチャーです。キーボード操作をメインにするアプリケーションでは操作中に「何をすればどうなるのか」がわかりづらいため、細かい機能の説明に入る前にSvitchの全容について説明します。

Svitchにはいくつかのモード(状態)があり、決められたキーを入力することで別のモードへ移行したり、操作を実行することができます。以下の図にSvitchが取り得る状態とそれぞれのモードでできることが描いてあります。

丸四角で囲んだ「待機」や「ヒントモード」はそれぞれSvitchが取り得るモードを表し、角四角で囲んだ「コマンド実行」などが各モードで実行できる操作になります。

※クリックで画像を拡大します。 http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/t/tomoemon/20090109/20090109211416.png

Svitchを起動すると待機状態に入ります。

Svitchの起動

20090109225256.png

svitch.exeを起動させるとプログラムが常駐し、タスクトレイの中にSvitchのアイコンが登録されます。設定によっては常駐させないことも可能ですが、常駐させた方がスムーズに動きます(その分メモリは消費します)。

ウィンドウの切り替え

常駐している場合は「Alt + Q」キーを入力することでヒントモードになり、以下のように「ヒント」を表示することができます。非常駐モードの場合は起動直後にすぐこの状態になります。
※クリックで画像を拡大します。

20090109192958.png

ヒントモードでタスクバー上に表示されるアルファベットがそのウィンドウを開くために入力するべき文字列(ヒント)になります。ここでは左端にある「Windows Live Messenger」を開くためのヒントが「F」になります。この状態でFキーを単独で押すことでMessengerのウィンドウを開くことができます。見やすさのために大文字に表示していますが、入力するときはShiftキーを押す必要はありません。
ウィンドウの切り替えを中断したい場合はEscキーかCtrl+[キーを押してください。

ヒントコマンドの使用

ウィンドウの切り替えは簡単にできると思いますが、実際のウィンドウ操作では手前にウィンドウを持ってくるだけでなく、最大化したり最小化したりする場面が多々あります。次はヒントを使ってウィンドウの最大化・最小化をやってみましょう。

ここで使用するのが「ヒントコマンド」になります。コマンドと名前が付いていますが難しいことはありません。Shiftキーを押しながらヒントの文字を入力するとウィンドウを最大化し、Ctrlキーを押しながらヒントの文字を入力するとウィンドウを最小化できます。

ヒントコマンドはオプション画面からキーや実行するコマンドの割り当てを自由にカスタマイズすることができます。カスタマイズ方法についてはこちらを参照(工事中)。

コマンドモードを使う

ヒントモードで「:」(コロン)を入力するとコマンドモードになります。コマンドモードでは次の操作ができます。ファイルやフォルダを開くことができるため、Svitchをコマンドライン型のランチャとして使うこともできます。

  • 登録済みのコマンドの実行(ショートカット、Pythonコマンド)
  • フルパス入力(c:\windows\...)でフォルダを開く
  • フルパス入力でファイルの実行
    20090109185700.png

コマンドモードでフォルダやファイルを開く(ランチャ)

次のようにドライブ名から始まるフォルダ名を入力してからEnterキーを押すとエクスプローラでそのフォルダを開きます。デフォルトでエクスプローラを使ってそのフォルダを開く設定になっていますが、任意のファイラを指定することも可能です。

c:\

c:\windows

同様に次のようにファイル名を入力すると、実行ファイルを起動したり、関連づけされたプログラムでそのファイルを開くことができます。

c:\windows\notepad.exe

c:\windows\windowsupdate.log

これで一応ランチャとして使うことはできますが、長ったらしいファイル名をいちいち入力するのは面倒ですね。そこで、よく使うプログラムやフォルダをマクロとして短い名前を付けて使用します。

マクロを使って短い入力でフォルダやファイルを開く

コマンドモードで「/note」と入力してEnterキーを押すとメモ帳が開くと思います。このように短い入力でコマンドを実行する機能がマクロになります。
マクロの登録のやりかたですが、svitch.exeと同じフォルダに入っているmacro.iniを開いてみてください。次のようなサンプルのマクロが登録してあります。

[macro_list]

/win=c:\windows

/program=""c:\program files""

/note=c:\windows\notepad.exe

/hello=sample-message "Hello World"

「=」の左側にマクロとして使う際の名前、右側にその内容を記述することで、例えばコマンドモードで「/win」と入力すると「c:\windows」として扱われます。

基本的にはそのまま書けばいいのですが、""c:\program files""のようにフォルダ名にスペースが入る場合は二重引用符「"」で囲う必要があります。これは、Svitchが入力した文字列をスペースで区切ってからコマンド名やファイル、フォルダとして認識する事情によるものです。

コマンドモードでPythonコマンドを実行する

Svitchでは各種のウィンドウ操作をPython(パイソン)というプログラミング言語で記述しています。コマンドモードでは登録してあるすべてのコマンドを使用することができます。

Shiftを押しながらヒントを入力することで「ヒントコマンド」を実行し、ウィンドウの最小化や最大化ができることは上で説明してありますが、このヒントコマンドの実体もPythonコマンドになっています。

コマンドモードを開いて次のコマンドを入力してEnterキーを押してみてください。ssコマンドは最小化を行うコマンドで、引数(ひきすう)を付けないで実行したときは手前にあるウィンドウを最小化します。

ss

次に、引数を付けてコマンドを実行してみましょう。引数とはコマンドの後ろに指定する文字のことで、これを使うことでコマンドにいろいろな動作をさせることができます。Svitchのコマンドにはウィンドウを操作するものが多いため、ヒントを引数として指定することが多いです。

※クリックで画像を拡大します。

20090109192958.png

例えば上図のように表示されている状態で次のコマンドを実行すると「F」のヒントを持つWindows Live Messengerを最小化することができます。

ss f

次のように複数のヒントを指定すると同時に複数のウィンドウに対してコマンドを実行することができます。

ss f d s

コマンドモードで表示される「使用例」の意味


20090109185700.png

コマンドモードで表示される使用例は例えば上図のような「ss [hint]...」があります。「ss」は上で説明した通り最小化するコマンドです。ここでは[hint]...のようにコマンド名の後ろに付いている引数の説明をします。

まずはヒントの引数を一つしか取らない「move」コマンドで説明します。

move [hint]

hintはヒントモードで表示したヒントを指します。moveコマンドはヒントを指定するとそのウィンドウを動かし、指定しない場合は手前にあるウィンドウを動かします。このように指定してもしなくても良い場合は[hint]のようにカギ括弧で囲んでいます。

これがわかってしまえばもう簡単で、後ろに...が付いた場合は複数のヒントを指定できることもすぐにわかると思います。

ss [hint]...



これまでの説明でおおかたのコマンドは不自由なく使えるようになると思います。もしやってみたいことがあれば、コマンドの作り方を参考にぜひ自分でコマンドを作ってみてください。






Last-modified: 2009-01-11 (日) 07:24:51 (5582d)
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